満室経営を続けていると、空室を極端に嫌い、空室が1ヶ月、2ヶ月と続くと焦り、家賃を下げてでも、入居者を入れたいという気持ちになります。
空室は、百害あって、一利なしですから、これまで満室が当たり前になっていたオーナーにとって空室にしておくよりは、多少安くても満室にしておいた方がいいと考えるのは良く理解できます。
私は、ガラガラ物件の空室対策をするときは、周辺相場の賃料よりも「10%程度」安い賃料を設定し、有無を言わず、一度、満室にします。
そのまま満室で運営を続けていきながら、空室が出てしまった時は、「相場賃料」、または「希望賃料」まで家賃を上げて募集します。
仲介業者のみなさまからすると、前回の募集賃料よりも高くなったので、最初はなかなか良い反応をしてはくれません。
私も入居者様や仲介業者様の立場からすれば、少しでも安い方が良いに決まっているのはわかります。
しかし、オーナーや管理会社としては、収入を増やすためには、最低でも前入居者の賃料よりも上げることがマストとなります。
賃料を上げるためには、何をするべきか??
ここに知恵と時間とお金を投資しなければ、満室経営の本当のメリットがありません。
満室経営を一度でも体験したオーナーは、賃料を下げてはいけません。